遅延ロックループによる陪直交変調方式の同期

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概要

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本論文では、陪直交変調方式において、1つの遅延ロックループと1つの遅延検波器を用いる方式が提案され、その同期性能と同期追跡性能を考慮したビット誤り率が評価されている。本方式では、陪直交変調方式の拡散系列として、特別な関係をもつ2つの系列を縦列接続した系列を用いている。この縦列接続系列を構成する2つの系列の関係を利用することにより、受信信号から同期タイミングを抽出することが可能となる。そこで本方式の同期追跡性能を導出し、その同期追跡性能を考慮したビット誤り率を導出している。その結果、陪直交変調方式の下限値と同程度の性能であることが明らかにされている。また、陪直交変調方式において情報用信号と同期用信号を並列伝送する従来方式よりも本方式が優れた性能を示すことも明らかにされている。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-03-16

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