新しい設計法による低損失Y分岐光導波路

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概要

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Y分岐光導波路の新しい設計法を提案する。従来の設計法は、まず形状を考案し、形状を決定するパラメータ(例えばマイクロプリズムの位置、大きさ、屈折率)を光線理論などによって求めていた。これに対して、我々は全く別のアプローチによる設計法を提案する。スカラヘルムホルツ方程式によれば、複素フィールド分布が与えられると、それに対応する屈折率分布は一意に定まる。そこで我々は、まず光波が滑らかに分かれる理想的な複素フィールドを考える。次に、その理想的なフィールド分布を用いて1対1に対応する屈折率分布を算出する。そして、得られた屈折率分布の虚部を0にし、実部を離散化することにより、実際に製造可能な導波路形状を決定する。このようにして設計したY分岐導波路の損失を差分BPMで数値的に評価すると、非常に低損失であることが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-05-12

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