車間距離を利用したSS車々間通信ネットワークR-ALOHA方式

概要

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現代生活において、自動車交通の持つ役割は非常に大きい。しかし、自動車台数の大幅増加による道路交通状況の悪化の問題が深刻になり道路交通システムの安全性向上、あるいは円滑な交通流制御を目的した車々間通信ネットワークの研究が盛んに行なわれている。これらの研究は、近くを走る車同士で通信を行なうことにより周囲の状況を運転者に提供するものである。このようなシステムを実現する際にスペクトル拡散通信を用いると通信と測距を同時に行なえることが出来る利点がある。本稿では、偶然近くに居合わせた車同士が局部的に自律分散型のダイナミックなネットワークを構成,管理することを想定し、車両間の距離測定を利用したチャネルへのアクセス方法の提案を行ない、スロットの予約方式による効率的な通信システムの構築の実現性を示す。これによりSSでは欠点とされていた遠近問題を利用して通信の効率を上げることができる。また、計算機シミュレーションにより、その基本的な特性を求める。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-21