MBE2000-51 High speed CCD生体顕微鏡を用いた心臓リンパ管流動特性の可視化

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概要

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リンパ管輸送異常は心筋浮腫形成等にも関係が深く, その特性解析は病態生理学的に重要である。本研究ではCCD生体顕微鏡を用いて, 心拍動下における心外膜側リンパ管を可視化し, その形態・流動特性を直接観察した。まずindia inkを心筋内へ注入しリンパ管を造影したところ, 心外膜側ではリンパ管が網目状に数多く可視化され, 多くの弁が収縮時に開口する様子が観察された。また, このリンパ管微小循環の流動特性を検討するためmicrobubbleを心筋内へ注入し, high speed CCD生体顕微鏡にて流速測定を行ったところ, 心周期に伴うリンパ流速波形は収縮早期に立ち上がり, 心房収縮の時期に逆流を示す2峯性の拍動パターンを示した。このようなリンパ液輸送動態は, 心収縮による組織圧の上昇や局所心筋の変形, また静脈系へ注ぎ込む流出路圧などの影響を受け、リンパ管の微小squeezingによって行われていると推論された。
2000-07-08

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