組織膜を考慮した球状生体モデル内の低周波誘導電流特性の解析

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概要

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本論文では、生休膜として組織膜を想定した球状生体モデルに低周波平等磁界を暴露した場合における誘導電流の分布特性を検討している。組織膜は非常に薄く、組織レベルにおいてそれをモデル化することが困難である理由から、これまでの数値解析にはほとんど考慮されていなかった。しかし、本論文における検討の結果、組織膜を透過する電流(膜透過電流)が急激に変化する組織膜の厚さや導電率の範囲を見出し、さらに、その範囲は実際に想定される組織膜の厚さや導電率の範囲と合致していることを明かにした。結果的に、その膜透過電流の変化が生体モデル内の誘導電流分布に大きな影響を与えることを示した。従って、今後の解析には組織膜のモデル化が必要不可欠であることが示唆される。
1999-07-15

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