依存性薬物の主観的効果と線条体における反応の時間微分について
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概要
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大脳基底核の線条体における, コカインによるドーパミントランスポーターの占有率と, コカインが与える主観的効果である快の関係が報告されている. 本研究では, この主観的効果が線条体におけるドーパミンの量 (又は神経細胞集団の反応) の正の時間微分に対応すると考えられることを示す. また, 主観的感覚の不快が線条体におけるドーパミンの量 (又は神経細胞集団の反応) の負の時間微分に対応すると仮定することによって, 快と不快の関係に関する興味深い仮説を理論的に導く. さらに, 主観的感覚 (快, 不快), 線条体のドーパミン, 線条体の神経細胞集団の反応, 黒質緻密体や腹側被蓋野の神経細胞集団の反応, 学習や行動における強化の関係を議論する.
- 1997-09-27
著者
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