方位の不連続を検出する第一次視覚野の神経回路モデル
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概要
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第一次視覚野の多くの神経細胞の受容野は,初期に考えられていたよりも広い範囲を占めることが分かってきた.すなわち,視覚刺激の提示に対し細胞が反応する"古典的受容野"の周りに,細胞の反応に影響を与える"周辺領域"が存在する.この周辺領域に提示された刺激は細胞を反応させないが,"古典的受容野"に提示された刺激に対する反応を変化させる. 最近,この周辺領域に関する興味深い神経生理学の実験結果が報告された. 実験結果は,第一次視覚野の細胞の一部が,特定の方位の刺激を検出しているというよりも,方位の不連続を検出していることを示唆している.本論文では,この実験結果を説明する神経回路モデルを提案する.さらにシミュレーションによってモデルの挙動を示し,実験結果と比較する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-07-24
著者
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