昆虫機械感覚細胞のナノメートル領域刺激に対する膜電流応答の計測

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概要

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コオロギ腹部後端には尾葉と呼ばれる突起かあり、表面には気流の変化を検出する気流感覚毛という細長い毛が生えている。この感覚毛か気流により倒されると基部にある気流感覚細胞が歪む。感覚細胞はこの機械的歪みを膜電位に変換し神経パルスとして気流情報を中枢神経系の腹部最終神経節に送る。神経節内で気流情報は処理、統合され、コオロギは逃避行動を発現する。本研究では、気流感覚細胞におけるエネルギー増幅機構を解明するために、微弱な機械刺激に対する気流感覚細胞の応答を計測した。気流感覚毛の先端を切除し、チップ電極を被せ、ビエゾを用いて10nmから100nmの範囲で電極を勣かしながら、膜電位固定法で感覚細胞の応答を計測したところ、気流感覚毛を10nm動かすだけでも膜電流変化が観察された。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-03-11

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