多源信号のブラインド分離と復元 (独立信号分析と信号分離の基礎)

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概要

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最近,多源信号のブラインド等化(分離と復元)の問題は非常に関心が高まってきている,本稿では,多入力多出力FIRチャンネルシステムのブラインド等化問題に対してシステム理論的枠組みを構築する.先ず,ブラインド等化可能なチャンネルシステムのクラスを明白にする.次に,全てのブラインド等化可能なチャンネルシステムは既約FIRシステムとパラパラユニタリーFIRシステムの積で表現できることを示す.この事柄に基づいて,FIRチャンネルシステムのブラインド等化に対して(観測信号の)二次統計量でブラインド等化可能な範囲を明確にする.また,源信号が白色信号のとき,高次統計量(高次キュムラント)を用いて,FIRチャンネルシステムがブラインド等化可能であるための十分条件を示す.最後に,源信号が有色信号のとき,時変の二次統計量を用いて,FIRチャンネルシステムがブラインド等化可能であるための十分条件を示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-04-20

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