バイフォニック歌唱ホーミーの発声機構について : 声道伝達関数の再計算
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概要
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バイフォニック歌唱ホーミーのメロディー音は声道後部空間のパイプ共鳴によって生成されるとする説を提案する. 声道前部空間の共鳴はメロディー音の生成にとって本質的ではない. この説は, 磁気共鳴映像法によって3次元的に計測されたホーミー歌手の声道形状を音響的に検討することにより導かれる. 声門が不完全に閉じることによる損失を考慮した声道伝達関数の新しい計算結果もこの説を支持している. 音響管モデルによって合成された音は, 確かに2つのピッチを持つ音として知覚される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-30
著者
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