SBMアレーと目的方向成分消去方式による到来音方向推定に関する研究 : 残響の長い室内に2音源を配置した場合の方向推定精度
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概要
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SBM受音信号から直接音成分を消去する方式の,室内音源の方向推定法の到来方向(DOA)推定の精度を検討する.本稿ではエレクトレツトマイクロホンを埋め込んだSBMを用いて,残響の長い,天井面,床面のない側壁だけからなる小さな室(無響室内に組立て)で得た単位サンプル応答を基に,SBMから等距離の円周上に2つの音源を171通りの組み合わせで置いた場合の方向推定精度を調査する.次に2次元の室モデルで半径12mの円内の虚音源位置から反射音が到来する場合のDOAとマイク点に届くエネルギーとを求め,DOA推定結果と比較する.その結果,音源の直接音のDOAは5°以内の精度で推定されること,また強い反射音のDOAは誤差の自乗平均値(実効値)5.6°で推定されることが分かった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-11-21
著者
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