陪直交変調方式のための遅延検波を利用した初期同期捕捉方式の一検討

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概要

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複数の陪直交系列を拡散系列として利用する陪直交変調方式では、系列数を増加するにしたがって白色ガウス雑音下での誤り率特性を改善できる。しかしながら、複数の系列を用いるため受信側ではフレーム同期をとることが困難である。本稿では、陪直交変調方式のための同期方式として、遅延検波を利用する方式に着目している。本方式は遅延検波を利用して同期を確立するため、多くの拡散系列を使用する場合でも簡易なシステム構成で対応できる特長がある。本稿では、理論解析により誤警報確率・初期同期捕捉時間を検討している。結果として、誤警報が生じたときのペナルティ時間が大きい場合には、同期点候補の検出の閾値を高めに設定することが初期同期捕捉時間の短縮に効果的であることが示されている。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-04-19

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