陪直交変調方式のための畳み込み符号化法の一検討

概要

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本稿では、陪直交符号を用いるコードシフトキーイング(Code Shift Keying: CSK)と直接拡散スペクトル拡散(Direct Sequence/Spread Spectrum: DS/SS)通信方式を組み合わせた方式において、多値の畳み込み符号化の一つの方法を検討している。本稿で示す畳み込み符号化の方法は、多値の元の状態で畳み込み符号化を行なうものであり、これまでに直交信号については検討されているが、陪直交信号については行なわれていない。そこで本稿では、陪直交符号を用いるCSKにおいて、多値の畳み込み符号化の適用を検討している。特に、直交符号や陪直交符号を用いるCSKに対して適用可能な多値の畳み込み符号器を提案し、そのビット誤り率特性を計算機シミュレーションによって検討している。結果として、使用する符号数を増加させることにより、畳み込み符号化をした場合のビット誤り率特性が改善することが示されている。また、陪直交符号を用いたCSKに多値の畳み込み符号化を行なう場合、直交符号を用いて場合よりも良好なビット誤り率特性が得られることが示されている。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-10-24