線形フィルタのアプローチによる完全遅延優先制御下での呼種別ATMセル損失率近似モデル
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概要
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本論文では, ATM (Asynchronous Transfer Mode)スイッチにおける完全遅延優先制御(バッファ内に優先クラスのセルが存在するときには, 必ず優先クラスのセルから読み出す方式)下における呼種別のセル損失率近似モデルを開発した。本近似モデルの特徴は, バースト間隔は指数分布の場合に制限されるが, バースト長が一般分布で, かつ, 優先クラスのトラヒック特性と非優先クラスのバーストトラヒックの特性が異なる場合を近似可能なことにある。本近似モデルでは, 優先クラスの待ち行列長の分布と非優先クラスの待ち行列長との重畳関係を積分方程式で定式化し, 線形フィルタ理論による線形部分空間と積分方程式を統合したアプローチを適用した。本アプローチにより, 優先クラスのトラヒックは, 非優先クラスのトラヒックの出回線帯域による多重効果を削減するが, バッファによる多重効果(大容量バッファにおいて支配的な多重効果である)に対しては, 影響を及ぼさないことが分かった。本近似モデルによるセル損失率をシミュレーションと比較すると, 95%信頼区間の範囲内にあるか若干の安全側の近似となった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08
著者
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玉置 正
(株)日立製作所情報通信事業部
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鳩野 敦生
(株)日立製作所情報通信事業部
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鳩野 敦生
(株)日立製作所情報システム事業部社会システム本部
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鳩野 敦生
(株)日立製作所システム開発研究所横浜ラボラトリ
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