ATM呼種別セル廃棄評価方法の提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ATM(Asynchronous Transfaer Mode)方式によるネットワークでは,ノードにおいてセル廃棄が生じるので,申告値に応じてセル廃棄率を評価し,呼受け付け制御を行う機能が必要となる。本論文では,実装が容易である呼種別のセル廃棄率評価方法を提案する。本評価方法の特徴は,呼種別のセル廃棄率を,申告値(平均速度,最大速度,平均バースト長),多重呼数,出回線容量,バッファ長で明示的に表わし,バッファ内の行列長の振舞の特徴を代表できる4個の指数関数と二項分布関数の部分和で近似したことである。本評価方法による最悪となる呼種のセル廃棄率は,ほぼ,モンテカルロシミュレーションの95%信頼区間の範囲内にあるか若干の安全側の近似となった。本評価方法を用いると,指数関数と二項分関数のテーブルの検索および四則演算でセル廃棄率を評価できるので,多呼種環境下で呼受け付け制御を行う機能の実装が容易となる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-28
著者
関連論文
- ガウス分布に対する適合度の簡易評価指標について
- バースト長が任意分布に従う場合に適用可能なセル廃棄率近似評価方法
- 線形フィルタのアプローチによる完全遅延優先制御下での呼種別ATMセル損失率近似モデル
- 線形フィルタのアプローチによる完全遅延優先制御下での呼種別ATMセル損失率近似モデル
- 線形フィルタのアプローチによる完全遅延優先制御下での呼種別ATMセル損失率近似モデル
- 線形システム理論における状態空間法に基づく廃棄優先制御下での呼種別ATMセル損失率近似モデル
- 線形システム理論における状態空間法に基づく廃棄優先制御下での呼種別ATMセル損失率近似モデル
- 線形部分空間への直交射影のアプローチに基づく多呼種ATMセル損失率近似モデル
- CACの立場からみたリーキーバケット方式の深さの決定方法
- 流体モデルによるATMトラヒック解析における端数誤差の補正方法の提案
- ATM呼種別セル廃棄評価方法の提案