光衛星間通信用 LD 送信機の設計と特性
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概要
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将来の大容量光衛星間通信を実現するには高出力・高速応答・良好な光ビーム形状の特性を備えたレーザダイオード(LD)送信機の実現が重要なかぎとなる.今回,波長830nmのLDを対象に高波面精度を得るためのLDコリメータ光学系および高速応答を得るためのLDドライバを設計・試作し,それらを組み合わせてLD送信機を実現した.設計では, LDコリメータについては高波面精度の達成と所要枚数の低減を目指し,非球面レンズを適用することによってレンズ3枚でコリメータが構成できることを示した. LDドライバについては大電流・高速応答を実現するためにLD高速駆動用GaAs-ICを並列に配置し,電流合成を行う構成にした.この設計に基づいて実際にLD送信機を試作し,特性を評価した結果, LD送信機からの直径5mmのコリメート光出力として出力60mW,伝送速度2.5Gbit/s,波面精度λ/16を達成した.この結果は低周回衛星間での光ISLシステム要求を満足している.本論文ではこのLD送信機の設計・試作評価結果を述べると共に,今後の検討課題を整理する.
- 1993-05-25
著者
-
野原 光夫
(株)atr光電波通信研究所
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藤瀬 雅行
(株)atr光電波通信研究所
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稲垣 恵三
Atr光電波通信研究所
-
稲垣 惠三
(株) Atr光電波通信研究所
-
藤瀬 雅行
(株) ATR光電波通信研究所
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