マイクロセルラ移動通信基地局信号フレームの自律的従属同期方式
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概要
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マイクロセルラ移動通信において, PHSのようなTDMA-TDD多重化伝送方式では, 基地局から送信される信号のフレーム同期がとられていないと, 近接基地局からの信号の干渉により使用可能なチャネルが減ることになる.そこで, 基地局追加等のシステム変更に対応しやすく自律的従属同期方式を提案し, 基地局における送受信のタイミング差を評価した.基本的な同期アルゴリズムは次のとおりである.(1)数百の基地局に一つの割合でマスタ局を置き, マスタ局は正確なタイミングで制御信号を発生する.(2)マスタ局以外のスレーブ局は同期制御時間になると全受信モードになり, 受信される制御信号のタイミングを観測する.(3)スレーブ局は一定時間の観測ののち, 受信された制御信号のタイミングから, フレーム単位で見ていちばん早いタイミングを基準に選び, それに同期して制御信号を送信する.この方式で得られる各基地局の送受信のタイミング差はほとんどの場合, 基地局電波の有効到達距離の伝搬時間τ_Wの2倍以内になる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-04-25
著者
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