ハイブリッド型網同期構成の研究 : リング網における同期引込み範囲
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地域網のクロック同期方式として外部の広域網に従属同期させると共に, 網内は相互同期をさせるハイブリッド同期方式は信頼性に優れている. 2入力PLLを使用して, 外部からクロックをもらうことができるノードをリング型に接続して上位ノードとし, それ以外のノードは下位ノードとして二つの上位ノードよりクロックをもらうようにした同期網の構成方法を筆者は既に提案している. 本論文では, この構成における同期網の同期引込み範囲を求めた. まず, PLLの出力周波数と一方の(同期ゲインの小さいほうの)入力の周波数が一致した場合のPLL内の波形接続条件を求め, それより出力周波数がもう一方の入力の周波数の方向に動くための範囲を求めて, それを同期引込み方向動作範囲とした. リング網全体としての同期引込み範囲は, 全ノードの同期引込み方向動作範囲の最小値を選べばよいことを示した. また, 下位ノードの同期引込み範囲はリング網が収束後の状態で考えればよく, このとき, 2入力の位相が逆になる状態で引込み範囲が最小となることを示した. 以上はシミュレーションでも確かめられた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-25
著者
関連論文
- マイクロセルラ移動通信基地局信号フレームの自律的従属同期方式
- ハイブリッド型網同期構成の研究 : リング網における同期引込み範囲
- 移動通信基地局信号フレーム自律的従属同期方式のシミョレーション
- 局間のフレーム相互同期における制御時間差の影響について
- ハイブリッド型網同期構成の研究 : メッシュ網における安定状態の存在条件
- リング網におけるハイブリッド同期の同期引き込み範囲について
- ハイブリッド型網同期構成の研究 : リング網における安定状態の存在条件
- メッシュ網におけるハイブリッド・クロック同期系統の構成について
- メッシュ型ネットワークにおけるハイブリッド同期の動作について : 系の位相安定点存在のための条件
- 2. DSP の応用例 2.1 DSP のモデムへの応用 (DSP(ディジタル信号処理用プロセッサ))
- 技術動向-2-端末,部品 (ISDN利用の高度化へ向けて)
- 高機能端末とVLSI (通信とVLSI小特集)