ハイブリッド型網同期構成の研究 : メッシュ網における安定状態の存在条件
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概要
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LANやMAN等の地域網を広域網にクロック同期させるときに,広域網からは複数箇所で従属同期をとり,地域網の中は相互同期をとるハイブリッド同期は信頼性の面で有利である.本論文では,メッシュ型地域網にハイブリッド同期を使ったとき,安定位相状態が存在するための十分条件を求めた.同期回路に正弦状又は三角状位相比較特性をもつ多入力2次PLLを使用したとき, PLLの同期保持範囲の最大値(単位:周波数)に対する広域網からの入力周波数とPLLの中心周波数の差の比をK_<VCi>,各入力に対する同期ゲインの総和をK_<Si>としたとき,ある一つの同期ゲインK_<iP>がK_<iP>≧K_<Si>(1+|K_<VCi>1)/2のように支配的であるようなノードから成る同期網の構成を工夫することで十分安定なクロック同期系が得られる.一点故障に対しても同期が維持できる同期網の適切な構成方法の一つは,広域網からの入力をもつノードはその入力の同期ゲインを支配的にすると共に,それらのノードをリング状に接続し,その他のノードは前記のノードに従属させる網形態である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-08-25
著者
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