合成開口ソナーにおけるマルチアパーチャ送受信方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
送受波器上に複数開口を配置することにより1送信で複数回分の受信を行う, マルチアパーチャ送受信方式を適用した合成開ロソナーの一手法を提案する。提案する方式では, 最大捜索距離とアジマス分解能の2条件を満たすようにパルス繰返し周波数を自動調整し, 前者の条件を満たす開口長と後者の条件を満たす開口長の比を整数倍にする。これにより送受波器の冗長部が定位置に現れ, 冗長部削除による開口長の短縮が可能となる。また, 移動する送受波器上に構成される複数の受信開口における信号伝搬時間を各々計算し, それを用いてレンジカーバチャ補正値を算出することにより, 位相誤差を低減する。数値計算例を用いて, マルチアパーチャ数が多い場合には, 40%を超える開口長削減率が得られることを示す。また, シミュレーション結果を用いて, 位相誤差に起因する虚目標の出現を抑圧できることを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-25
著者
関連論文
- 船体動揺時における合成開口ソーナー画像の劣化特性評価
- 底面残響環境下における合成開口ソーナーの目標検出能力評価
- 海底捜索用合成開口ソーナーの水槽実験
- 合成開口ソナーにおけるマルチアパーチャ送受信方式
- 合成開口ソーナーのプラットフォーム動揺に対する特性評価