遅延の少ない低域通過最大平たんFIRフィルタの一設計法

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概要

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近年、FIRフィルタの位相遅れを少なくする研究が盛んに行われている。低域通過最大平たんFIRフィルタについて、阻止域における位相の直線性を無視することによって、同じ次数の直線位相FIRフィルタに比べて通過域における群遅延を少なくする方法が提案されている。しかしながら、通過域で平たんな振幅特性を持ち、かつ、阻止域で伝送零点を持つ遅延の少ない低域通過FIRフィルタの設計法は提案されていない。そこで、本報告では通過域で平たんな振幅特性を持ち、かつ、阻止域で伝送零点を持つ遅延の少ない低域通過最大平たんFIRフィルタの伝達関数を提案する。この伝達関数は数学的に閉じた形で与えられ、設計が容易である。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-12-11

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