表情認知の生得性についての検討(顔・ジェスチャ認識のためのパターン認識メディア理解,一般)
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概要
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従来の表情認知理論は生得性をベースに展開されてきた.Ekmanはアクションユニットを使った表情の認識法を確立した.その認識法に合う写真を用いて,種々の文化圏で実験を行ない,表情認知の生得性を証明した.しかし,使われた表情写真は日常生活ではあまり見られない表出強度が非常に大きいものであった.Ekmanが最近出版した本に掲載された日常生活でみられるレベルの表情強度である写真を用いて実験を行った.その結果,認識率が非常に低いものであることが明らかになった.アクションユニットの動きで認知しているならば他の特定の表情との混同は少ないことが予想されるが,実験結果はアクションユニット動きに共通性がない表情と混同されることを示していた.表情認知の生得性についての再検討が必要であろう.
- 2004-11-12
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