視覚パターンの同定における形と大きさの干渉
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
継時的に提示される2視覚パターンを構成する形と大きさについて、いずれか一方の特徴に関する同異判断の所要時間を測定した。このとき、他方の特徴を変化させ、反応時間に及ぼす影響を調べる2実験を実施した。実験1では、複雑な形の視覚パターンを用いた。その結果、形の同異判断は大きさの変化に影響された。しかし、大きさの同異判断は形の変化には影響されなかった。実験2では、より単純な形を用いた。その結果、形の同異判断は大きさの影響を受け、大きさの同異判断は形の影響を受けた。これらの結果は、形と大きさをともに含む表象から同異判断に必要な情報を抽出するという考え方に適合する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-11-10
著者
関連論文
- 経路上に出現する交差点の再認に及ぼす関連手掛りの効果(日本基礎心理学会第24回大会,大会発表要旨)
- 視聴覚複合刺激を用いたソースモニタリング課題における情報の優位性(発表要旨,日本基礎心理学会第21回大会)
- 感性についての認知心理学的考察
- 変換可能概念による幾何学的錯視の定義と分類
- 音の認知に及ぼす手がかり妥当性の効果 : 再認課題とプライミング課題の比較検討
- 音高・音色の交差次元間干渉効果に及ぼす時間要因の検討
- 視覚パターンの同定における形と大きさの干渉
- 音刺激の異同判断における交差次元間干渉効果 : 音色類似性の倍音構成依存性
- 音刺激の異同判断における交差次元間干渉効果
- 形の認知と記憶表象生成モデル (特集:形)
- 構造を有する刺激セットの学習に関する記憶表象生成モデル (記憶における反復の問題)
- 記憶の新測定法--学習比較法の妥当性について
- 接続助詞の接続機能について
- 接続助詞の接続機能について