歯科を対象とした手話予診票に関する一検討

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概要

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医療機関における予診票は、医師による診察・治療をより適切、かつ安全なものとするための情報源として有用である.これまで、我々は、聴者にも聴覚に障害を持つ人達にとっても容易に理解でき、適切な回答が可能となるような日本語による予診票の構築について検討した.ここでは、手話による予診票の構築を目指して、日本語による予診票を手話に置き換える場合の課題について検討している.すなわち、先に報告した日本語予診票の表現を手話という話しことばで表現する場合について、1)予診票で使用している日本語単語、日本語表現と、手話単語、手話の表現方法との対応、2)書きことばとしての日本語予診票から手話という話しことばへの言語のモダリティー変換、の2つの項目を中心に検討した結果を述べる.なお、手話の表現の適切さはろう者の間でも評価が分かれるが、できるだけ多くの人達に容易に理解できる表現形態についても考察している.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-02-28

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