コミュニケーション支援機器の利用環境に関する一考察

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概要

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障害を持つ人達の日常生活におけるコミュニケーション活動を支援するための機器が多く開発され、実際に利用されている. ところが、もともと機器の設計段階では想定されていなかった使用環境の要因が機器の有用性を決めることもある.ここでは、障害者などの機器の主たる利用者と使用の支援を行う介助者とを合わせて使用者と見なした場合の機器の使用を検討する. すなわち、障害を持つ人を使用者と想定してほとんどの機器が設計されているが、障害者だけで機器の操作をすべて行うことができるとは限らない. 障害者自身が直接に機器を操作できないこのような場合には、介助者が使用者に代わって操作する. このような介助者も機器の操作を協調的に行う場合を対象として、機器の操作性と介助者に要求される倫理的、道徳的な規範の2つに焦点をあてて検討する. また、介助者も含めて機器の使用者と考えたときの、コミュニケーション支援機器類の設計へのアプローチも議論する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-03-23

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