広報誌の手話化に関する基礎的検討(福祉とコミュニケーション)

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概要

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自治体が発行している広報誌は、住民の生活に密着した多くの情報を含んでいる.このため、できる限り多くの人たちが容易にかつ精確に内容を把握できるような紙面構成が要求されている.現在、視覚的な情報の受容が難しい視覚に障害がある人たちには、記事の点訳、朗読などによってアクセスヘの対応が行われている.また、聴覚に障害がある人たちの中には、日本語よりも手話が好ましいと考える人たちがいる.このように広報誌はユニバーサルな情報源として提供されるべきものである.本稿では、このような状況を考え、広報誌を手話で提示する手話化についての基礎的な検討を行った結果を述べている.広報誌の紙面構造と、テキストと図表類との関係についての調査結果を用いて、日本語を用いた文書メディアである紙面(テキストと図表類)を継時的な情報提示形態を持つ手話言語メディアによる表現(手話朗読)に変換するために解決が必要ないくつかの課題を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-06-04

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