零分散波長近傍の自己研スライディング効果を用いた非線形光パルス無中継伝送
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概要
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光ファイバの非線形性と高次分散との相乗効果により波形劣化が生じるような超高速光伝送では、零分散波長近傍における光パルス非線形伝搬のself-sliding効果が波形劣化抑圧に効果的である。これまでに、上記効果により異常分散波長側にシフトした光パルスの中から光ソリトン波形を、光フィルタで抜き出す波形劣化抑圧法を検討し、良好な結果を得ている。しかし、伝送路後半部分では、光信号の減衰による非線形効果の減少で上記のような波形劣化抑圧効果は期待できない。そこで、伝送路後半部分における波形劣化を最少にし、伝送距離を改善するために、伝送路後半で、信号波長が零分散波長に一致するように入力信号波長を設定することを提案する。本手法を、伝送速度160Gbit/sの無中継伝送に適用し、計算機シミュレーションによる検討を行ったので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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