Proxyを用いた広域利用可能なNFS

概要

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最近の広域ネットワークの急速な整備により、学内や全国共同利用施設 (以下、センター) では、ユーザが遠隔地からネットワークを介してセンターを利用する形態が多くなっている。ユーザは普段は手近の計算機を利用し、必要に応じセンターの計算機を利用するため、両者でのファイル共有が望まれる。このような形態でファイル共有機能を提供する場合、ユーザが用いる計算機は多岐に渡っているため、どの計算機上でも容易に導入できる必要がある。この点から広範囲に普及しているNFSを用いるのが望ましいが、そのまま広域で用いるにはセキュリティが十分でないという問題がある。また、上記の形態では双方の間でユーザ情報が異なる場合が多く、その際には管理者がユーザ情報の共有等の設定を行う必要があり、利用者が多数の場合は管理者の多大な負担となる。そこで、NFSを基にセキュリティ強化を行いかつ管理者の負担を軽減させた広域利用可能なPNFS (proxy/private NFS) の開発を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06