電磁誘導型ワイヤレスIDタグ用コイルの検討

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概要

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近年, 非接触でデータの読み書きができるワイヤレスIDタグシステムが普及しつつある. 中でも電磁誘導を利用したシステムは, タグの動作に必要な電力を読取り器から供給するため, 屋外設備の管理等で要求される, 保守性や耐久性に優れたシステムの構築が可能となる. しかしながら電磁誘導型タグは, 通信に交流磁界を利用しており, タグの周囲に金属が存在すると, 磁界の減衰やタグのコイルの特性が変化し通信距離が低下するため, 適用対象が制限される. 金属は多くの設備等に広く使われており, 電磁誘導型タグを広範に適用するためには, 金属の近くでも通信できるように改善する必要がある. 著者らは今までに, 金属板に設けた穴内部での磁界分布を解析した. 今回, 金属に設けた穴の内部で, 効率良く誘導起電力を得られるコイルの形状を考案し, このコイルを穴の内部に設置した場合の誘導起電力を実験的に評価したので報告する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

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