層構造を持つ積雪を観測した場合に得られるInSARデータの理論的解析

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概要

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InSARは、二回の観測の間で位相が変化している二つのSARデータを干渉させることによって、標高や波長程度のわずかな地形変動に関する情報を、干渉縞として表現することができる技術である。このInSARを積雪観測に応用すると、積雪深変化を干渉縞として表現できることが期待される。本論文では、ある物理量を持った多層構造を持つ積雪を設定して、SARによる積雪観測をシミュレーションした。そして、シミュレーションによって得られた位相の異なる二つのSARデータを干渉させ、結果を解析した。その結果、L-bandの周波数を用いた観測では、積雪層の境界面からの散乱の影響は小さく、InSARを利用して得られる干渉縞は、広領域にわたる積雪深分布を計測し、映像として表現する手段として有効であることを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-07-22

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