輝度変化の単調性に着目したデゾルブ検出手法

概要

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放送の多チャンネル化等に伴い,大量の映像が次々に送られ,本当に必要な情報が見つけにくくなっている。そのため,個々の映像の内容を素早く把握するための支援技術が求められている。その一つのアプローチとして,筆者らは映像ダイジェストの自動作成の研究を進めている。この基本は,重要な場面だけを選び出すことにある。重要な場面の条件には様々あるが,重要な場面には,制作者側で強調のための各種の映像効果を施していることが多く,本稿では,この性質に着目する。例えば,スポーツ中継では,得点場面でリプレイを放映するといった特徴がある。また,リプレイ映像に切り替わるときには,デゾルブに代表される特殊映像効果が用いられ,通常の放送から一時的に外れることを明確に表現する工夫が施されている。したがって, こうした特殊映像効果を検出することにより,重要な場面の自動抽出が可能になる。本稿では,こうした特殊映像効果,中でもデゾルブの検出を行う方法について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11