公衆MHSにおけるルーチングに関する一考察
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概要
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MHSのルーチング機能はMTA(Message Transfer Agent)で実現される.MHSでは,サービス提供業者ごとにMD(管理領域)という概念があり,MDは,1つ以上のMTAで構成される.MDには,ADMA(公衆MD)とPRMD(私設MD)があり,一般的にMD間中継処理は,ADMDで行なわれる(図1).メール配送先のMDを選択する「MHSのルーチング処理」は,電話番号のような物理的なアドレスではなく,O/R名という論理的なアドレスにより行われる.MDの構成は,一般的にADMD間をメッシュ状に接続し,電話網のような階層化構造をとらない.このため,O/R名により決定された目的MDへの中継ルートを複数設定することができる.このような特性を生かして,中継ルート上の回線障害,ノード障害等が発生した場合,他ルートへの迂回を行うことで,メッセージ転送処理の信頼性を高めることができる.本論文では,このような迂回機能を利用した,公衆MHSサービスにおけるルーチングに関する一考察を示す.[figure]
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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