人工衛星搭載降雨レーダ用超低レンジサイドローブパルス圧縮手法の開発
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概要
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パルス圧縮レーダにはレンジサイドローブと呼ばれる距離方向に生じるサイドローブが存在する。そのため人工衛星搭載の降雨レーダにパルス圧縮方式を採用すると、降雨に比べて非常に強い地表面エコーのため、地表面近くの降雨観測に支障をきたす可能性がある。これを避けるためにはパルス圧縮レーダのレンジサイドローブを十分小さなレベルに抑えなければならない。14GHz帯のレーダを例に取ると、地表面近くの降雨を観測するためにはレンジサイドローブレベルがメインピークに比べて60dB以上小さくなければならない。そこで我々はこのような低レンジサイドローブのパルス圧縮レーダを実現するための1つの手法としてデジタル的に作製した送信信号を表面弾性波素子(SAWDDL)を用いて圧縮するデジタル伸張-アナログ圧縮方式のパルス圧縮の検討を行った。その結果を報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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