盲点のフィリングインは主観的輪郭の認知メカニズムと共通か
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概要
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我々人間の目には全く物体を見ることのできない部分がいくつか存在する。網膜内の血管の存在部位や、乳頭(盲点)がそれである。このため、物体が目の前を横切ったとき、連続した情報としてではなく、その断片が入力されることになる。だが、我々は目の前の物体をきれぎれにではなく、不連続のないまとまりのある統一体として認識している。これは、実際には見えていない、欠損している情報を視覚系が補っているためと考えられる。この現象は一般的にフィリングインと呼ばれ、古くからさまざまな研究が行われてきた。本研究では、日常フィリングインが行われている盲点に着目し、欠損した情報をいかにして表現しているのかを解明することを目的とした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-19
著者
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