2方向重畳Visual-Flowの心理的認知特性とその基礎となる神経過程
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概要
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我々は運動方向が異なる2つの統一的な動きを同じ割合で重畳させた刺激を作成し、その心理的認知特性とその基礎となる神経過程を調べた。要素パターンがゆっくりと滑らかに運動している場合は、2つの動きの運動方向の角度差が実際よりも開いて認知されるが、運動が速くて仮現運動で提示した場合の認知は物理的な運動方向に近づく。Visual-Flowを分析しているMST野細胞の反応は、最適方向への刺激に最適方向以外の方向刺激が重畳されると全体的に軽い抑制を受けた。これらの実験結果の関係を考察する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-19
著者
-
小野田 昌弘
玉川大学工学部
-
小田島 桂一
玉川大学工学部
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入江 真太郎
玉川大学工学部
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平井 貴子
玉川大学工学部
-
玉野井 太智
玉川大学工学部
-
樋田 栄揮
玉川大学工学部
-
斎藤 秀昭
玉川大学工学部
-
桶田 栄揮
玉川大学工学部情報通信工学科
-
玉野井 太智
玉川大学 工学部 情報通信工学科
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