統計的緩和とLOGフィルタによるテクスチャ画像の領域分割
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概要
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本論文では数種類からなるテクスチャ画像の領域分割を,人間の視覚情報処理に注目し,LOGフィルタと統計的緩的により行う方法を提案する.最終目的は,画像から各テクスチャの特徴量を抽出し,その特徴量から画素間の相互関係を計算し,各画素に各々のカテゴリーを示すラベルを割り当てることである.LOGフィルタは,人間のエッジ抽出機能に類似したフィルタで,複数の空間スケールで画像をとらえることができる.このことを利用して,テクスチャ構造のさまざまな大きさで生じている変化を,複数の空間スケールでとらえ,複数の方向成分で抽出し,その局所密度を各テクスチャの特徴量とする.これらの特徴量は,同一領域においても一様に分布していない場合があり,一意に領域分割を行うことは不可能である.そのため統計的緩和を用い確率的に分割を行う.その際,大域性,つまり画像全体の構造を考慮する必要があるが本論文では,従来法に比べシンプルに大域性を考慮する方法を提案する.最後にこれらの案提を実際の画像に適用し,その有効性の検討を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-09-25
著者
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