ポインティング操作におけるマルチモーダルインタフェースの効果
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概要
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操作者の指に触覚刺激を与えることのできるマウス型インタフェース装置を用いて,ポインティング操作におけるマルチモーダルインタフェースの効果を,操作速度や操作時間などの指標により評価した.実験タスクはターゲット内にカーソルを移動させ,ボタンをクリックするもので,通常のマウスを用いた場合と,触覚情報,聴覚情報(ビープ音),視覚情報(ターゲットの輝度変化),またこれらすべてが同時に呈示された場合の五つの条件の比較を行った.その結果,全体の操作時間では有意差がなかったが,カーソルがターゲットに入ってから止まるまでの時間,ターゲットに入ってからクリックするまでの時間およびクリック位置の分布中心からの距離に有意差があり,これらにマルチモーダル化の効果があることがわかった.また,これらの効果は,異なる感覚情報のうち,触覚情報が最も大きかった.このことから,触覚によるマルチモーダル化は,カーソルの停止,クリック動作そしてターゲット範囲の有効利用に効果があることが示唆された.
- 1994-08-25
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