遷移行列法と磁化の周期性を利用したMRI高速画像シミュレータ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
MRI(Magnetic Resonance Imaging)の磁場印加手順を記述したパルスシーケンスから,画像を予測するMRI画像シミュレータを提案する.従来,処理時間の制約のため,基礎方程式の解を近似的に求めていた.これに対し本シミュレータでは,方程式の解法として新たに遷移行列法を用いることにより,高速かつ高精度な求解を可能にした.これにより,実用的な処理時間での画像シミュレーションを実現した.また,画像シミュレーションが困難であった高速GE(Gradient Echo)系パルスシーケンスにおいても,磁化の動きに周期性が現れることを利用して計算量を削減し,1画像当り約20分から40分という実用的な処理時間を実現した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
-
尾藤 良孝
(株)日立製作所中央研究所
-
谷口 陽
(株)日立製作所中央研究所
-
山本 悦治
(株)日立製作所中央研究所
-
山本 悦治
(株)日立メディコ技術研究所
-
中谷 千歳
(株)日立製作所中央研究所
-
谷口 陽
日立製作所中央研究所
関連論文
- 序文
- Diffusion-weighted Line-scan Echo-planar Spectroscopic Imaging による代謝物拡散計測の精度向上
- 磁気共鳴イメージングによる生体機能計測
- バースト励起パルスを用いた高速磁気共鳴マイクロイメージング手法の提案
- エコー計測回数制御によるMRI心臓シネ画像高画質化の検討
- MRI画像シミュレータを用いた振幅変調RFバースト法の画像再構成方法の検討
- MRIシミュレータを用いたハイブリッドエコー法の画質評価と偽像除去手法の検討
- 無侵襲脳機能画像化技術における最近の進歩
- 線状と板状の導体で構成されたアンテナ系のモーメント法解析
- Functional Magnetic Resonance Imaging (fMRI) における脳賦活部位抽出精度向上法の検討
- 導体板のエッジ近傍におけるモノポールアンテナのモーメント法による解析
- 線状と板状の導体で構成されたアンテナ系のモーメント法解析 : ジョイントパッチセグメントの導入
- 導体板のエッジ近傍のモノポールアンテナのモーメント法による解析
- MRIアンテナに挿入された人体頭部の局所SARの解析
- 超高速MRIによる脳機能イメージング
- MRIアンテナの給電位置と眼球におけるSARの関係
- 超高速MRIにおける静磁場オフセットに起因する偽像の除去
- MRIアンテナに挿入された生体へのRF磁界の浸透性の解析
- 超高速MRIによる無侵襲脳機能計測([脳]研究の新展開 : 新しい計測技術による展開の可能性)
- だ円柱型負荷を挿入したMRIアンテナの特性解析
- 遷移行列法と磁化の周期性を利用したMRI高速画像シミュレータ
- 161. 0.3T MRI 装置における 3D-SSFP 計測(MR-8 緩和・強調画像)
- 人体モデルを挿入した MRI アンテナの特性解析
- 161. 0.3T MRI 装置における 3D-SSFP 計測(第 49 回総会学術大会一般研究発表予稿)
- RF シールドを有する MRI アンテナの特性解析
- MRI用スロット型アンテナの解析
- 日立メディコ技術研究所
- 一つのコイルで直交検波 (QD) が可能な表面コイルの開発
- 364 Fast SE型2周波励起振幅変調バースト法の開発
- I-1 バイプレーン画像による3次元体動検出法(医用超音波)
- 核磁気共鳴で高次脳機能を見る-精神活動の物理計測-
- 医用画像診断の将来を築く分子イメージング研究 (特集 健康・安心を支える日立グループの先進医療ソリューション)
- 磁気共鳴スペクトロスコピック画像技術の進歩
- 序文
- Diffusion-weighted Spectroscopic Imaging による脳虚血モデルラットの解析
- 三次元B_1分布の高速計測手法
- Bloch-Torrey の式に基づく拡散強調MRI用高速画像シミュレータの開発