エコー計測回数制御によるMRI心臓シネ画像高画質化の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
MRI (磁気共鳴イメージング) による心機能計測は, 良質な画像を得るには撮影に長時間を要するため, 臨床の場であまり普及しているとは言えない. これを解決する心臓シネ画像撮影法の1つとしてRetrospective Gating法がある. この撮影法は, 心電図 (ECG) に関係なくMR信号 (エコー) の計測を繰り返した後, 撮影時に記録したECGを用いて心時相ごとにエコーを並べ変え, 各時相の画像を再構成する. MRIでは, 通常1画像当り, 位相エンコード量k_yの異なる256個のエコーによって画像の低周波数成分から高周波数成分を抜けなく計測する必要がある. しかし, この撮影法では, 心周期の変動によりエコーの抜け, すなわちある周波数成分が計測されない場合がしばしば発生する. その確率pは, 全周波数成分について一定である. ところが, 画像のパワーは一般に低周波数成分に集中しているため, 低域におけるエコー抜けはより大きな偽像を生じる可能性が高い. そこで, 本報告では, 低域におけるpを小さくする撮影方法を提案し, その効果を計算機シミュレーションにより検討する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
関連論文
- 磁気共鳴イメージングによる生体機能計測
- バースト励起パルスを用いた高速磁気共鳴マイクロイメージング手法の提案
- 周波数空間の位相差を用いた脳機能MRIの位置ずれ補正
- エコー計測回数制御によるMRI心臓シネ画像高画質化の検討
- 光磁気ディスクを用いた遠隔画像診断システム
- MRI画像シミュレータを用いた振幅変調RFバースト法の画像再構成方法の検討
- 光磁気ディスクを用いた遠隔診療支援システム
- 光磁気ディスクを用いた遠隔画像診断システムの方式検討
- 光磁気ディスクを用いた遠隔画像診断システムの構成方法
- 163. 12 吋高精細 X 線イメージインテンシファイアの開発(X 線装置-7 DR 装置-2 2048 マトリックス化)
- 163. 12 吋高精細 X 線イメージインテンシファイアの開発(第 47 回総会学術大会一般研究発表予稿)
- X線イメージ・インテンシファイアーの DQEの検討 : I.I.
- X線イメージ・インテンシファイアのDQEの検討
- MRIシミュレータを用いたハイブリッドエコー法の画質評価と偽像除去手法の検討
- 超高速MRIにおける静磁場オフセットに起因する偽像の除去
- 遷移行列法と磁化の周期性を利用したMRI高速画像シミュレータ
- 161. 0.3T MRI 装置における 3D-SSFP 計測(MR-8 緩和・強調画像)
- 161. 0.3T MRI 装置における 3D-SSFP 計測(第 49 回総会学術大会一般研究発表予稿)
- 49.0.3T MRI装置における心臓高速撮像法の開発
- 342. 0.2T MRI 装置によるスライス枚数 2 倍化法の開発(MR-9 信号強度)
- 342. 0.2T MRI 装置によるスライス枚数 2 倍化法の開発(第 48 回総会学術大会一般研究発表予稿)
- 508. 垂直磁場方式 MRI 装置 (MRP-20) における MR アンジオグラフィ(MR-15 MRI-6 中低磁場装置)
- 508. 垂直磁場方式 MRI 装置 (MRP-20) における MR アンジオグラフィ(第 47 回総会学術大会一般研究発表予稿)
- 364 Fast SE型2周波励起振幅変調バースト法の開発
- I-1 バイプレーン画像による3次元体動検出法(医用超音波)
- 三次元B_1分布の高速計測手法
- Bloch-Torrey の式に基づく拡散強調MRI用高速画像シミュレータの開発