ディジタル直線の幾何学的特性に基づいたγ-ωハフ変換の高精度化
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概要
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我々が以前提案したγ-ωハフ変換は,(a)パラメータ空間を均一なセルで標本化し全画素からの投票を行っても,セルに蓄積される投票度数に偏りが生じない.(b)投票軌跡が2本の線分からなる折れ線となり,軌跡の描画や解析が容易に行える.という優れた特長をもっている.しかし,従来のγ-ωハフ変換アルゴリズムでは,1本のディジタル直線に含まれる画素集合からの投票がパラメータ空間中の複数のセルに分散され,ディジタル直線を構成する画素の数が投票度数として正しくとらえられない場合がある.これは,従来のアルゴリズムが,画像空間中に存在するすべてのディジタル直線を検出対象としていないことに起因する.本研究では,γ-ωパラメータ空間において,画像空間中に存在するすべてのディジタル直線と1対1に対応したセル配置を求め,そのセル配置に対する妥当な投票方法を明らかにする.本論文で提案するセル配置と投票方法を用いた「高精度γ-ωハフ変換アルゴリズム」を用いることにより,任意の方向,位置をもつディジタル直線が安定かつ高精度に検出できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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