文字サイズ変動に適応する文字認識法
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概要
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本論文では印刷漢字を対象として,文字サイズ変動による品質変動に適応する文字認識法を提案する.丁寧に書かれた手書き漢字に対して高い認識率を示す方法の一つとして外郭方向寄与度(PDC)特徴が知られているが,本論文ではこの方法を基礎として考察を行う.まず,文字サイズ変動によりPDC特徴が受ける影響を分析し,文字の外形を重視する,文字線の方向を輪郭点より内側で抽出する,という特徴抽出法で文字サイズ変動の影響を低減できることを示す.この文字特徴は従来のPDC特徴と大部分共通の処理で抽出することができ,従来のPDC特徴と併用しても負荷の増加は少ない.次にサイズの異なる印刷漢字を用いた認識実験を行い,従来のPDC特徴と提案する文字特徴の使い分けにより文字サイズによる品質変動に対応できること,更に文字辞書はこれら複数の特徴で共用することができ,文字辞書容量も増加しないことを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-12-25
著者
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