線分対の中心投影とその逆変換
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概要
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本論文では,3次元空間中に存在する線分および線分対を中心投影することによって得られる画像から,もとの3次元空間の線分および線分対がどのように拘束されるかについて論じる.まず,線分に関して2種類の拘束が存在することを示すと共に,中心投影により得られる線分像の解釈に対して正負の概念を定義する.また,従来導出した,平面上にある2線分がなす角度に関するPAT拘束^<(5)>と,その概念拡張であり3次元空間内の任意位置にある2線分に対する拘束である球面PAT曲線^<(7)>の関係を明らかにする.球面PAT曲線は平面PAT曲線^<(5)>を球面に投影することにより形式的に求められ,半球面についての妥当性は明らかであったが,反対側半球面での意味およびその妥当性に関してはこれまで未検討であった.本論文では,線分解釈の正負との関係を議論することにより球面PAT曲線の妥当性を検証し,その正確な意味を解明する.また,球面PAT曲線のもつ諸特性についてもまとめ,画像解析における有効なツールとなり得ることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-01-25
著者
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