フロー品質からのネットワーク品質劣化箇所推定の網分割による大規模化手法の提案と評価(インタラクティブセッション, アクティブネットワーク, IP-VPN, ネットワークセキュリティ, 超高速ネットワーク, P2P通信, ネットワークソフトウェア, 一般)

概要

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筆者らは既に, エンドツーエンドのフロー品質情報とルーティング情報に基づき, ネットワークの品質劣化箇所を推定する方式を提案した.しかし, 既提案方式は, 全ネットワークの情報を一括して処理する方式であるため, 大規模ネットワークにおいては, ユーザフロー数, および, ルーティング情報が膨大となり, 実用的な時間で処理する事が困難となる.この問題に対処するため, 本稿では, ネットワークを部分ネットワークに分割し, 各部分ネットワークの内部に閉じるフローによる部分的な推定結果と, 部分ネットワーク間を跨るフローの一部についての全ネットワークの情報を用いた推定結果を組み合わせる方式を提案する.提案方式は, 部分ネットワークの推定処理を平行処理する事が出来, また, 一部のフローのみについて全ネットワークの情報を使った推定を行うため, 推定処理時間を大幅に削減出来ることが期待出来る.シミュレーションにより, 提案の分割方式は, 全ネットワークを一括処理した場合と等しい推定精度を得られること, および, 推定速度を最大で10倍以上に高速化出来る事を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-09-08