無線LAN環境における特殊TCPフローを抑制するMAC制御の制御時間に関する考察(ネットワークミドルウェア,仮想化技術,グリーニング技術,Webサービス,インターネットサービス,ユビキタスサービス,ソーシャルネットワーク,センサネットワーク,及び一般)

概要

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無線LAN環境において,帯域の確保を目指して提案されているQoS保証TCPが無秩序に用いられると,本来優先フローとして認められていないTCPフローが優先フローとなる可能性がある.本稿では,この様なTCPフローを特殊フローと呼ぶ.これまで,従来方式として,特殊フローを制御するために,MAC制御を利用したQoS制御の一つであるROC (Received Opportunity Control in MAC Frame)を用いた方法が提案されている.しかし,ROCでは,特殊フローの抑制を行うことができるものの,フロー制御に伴うオーバーへッドが発生するため,ROCを利用しない場合と比較して,フロー全体の総利用可能帯域が減少する.また,従来方式では,特殊フローが存在する時間と同一時間帯に対してROCによる制御を行っていた.本稿では,ROC制御による利用可能帯域の減少を抑え効率的な帯域利用を目指して,特殊フローを制御する時間や制御パターンについて検討し,その効果について考察する.
2010-10-07