通常教室におけるデジタルコンテンツ自動作成システムの開発(e-Learning教育システムの成果と目指すべきもの/一般)
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概要
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近年,インターネット技術の発展により,教育現場において,講義のリアルタイム配信やオン・デマンド配信を行うためのe-Learningシステムの導入が増加している.このように講義をデジタルコンテンツ化して配信する場合,PC上の電子スライドだけを利用しているのであれば,PCとビデオカメラのみの簡便なハードウェア環境で,資料提示のタイミングと同期をとりながらコンテンツを自動作成することが可能である.しかしながら,一般の講義で提示されるような板書データをコンテンツ化する場合,これまでは,電子ホワイトボードなどが設置された特別な教室を用意する必要があった.そこで本論文では,黒板の板書文字をベクトルデータ化して提示することにより,通常教室における講義をデジタルコンテンツ化して提示できるシステムを試作したので報告する.本システムでは,まず複数のカメラで撮影された黒板映像からパノラマ合成処理により高解像度映像を生成し,ライン検出により板書文字をベクトルデータとして抽出している.また,画像の差分処理により,壇上を移動する講師を追跡して,小さなフレームとして講師映像を切り出す.次に,Webブラウザ上の仮想黒板に,抽出したベクトルデータを板書文字として再現し,講師映像を別フレームで提示して,インターネット配信を行っている.
- 2004-12-11
著者
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岩月 正見
法政大学大学院システムデザイン研究科
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米川 輝
法政大学情報技術(IT)研究センター
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若原 裕範
法政大学大学院工学研究科
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立花 綱治
法政大学大学院工学研究科
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相田 達也
法政大学大学院工学研究科
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