工学教育用遠隔実験システムの開発と評価(e-Learning教育システムの成果と目指すべきもの/一般)
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概要
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近年,インターネットを介して,高度でインタラクティブな遠隔教育サービスを提供することが可能になっているが,実験や演晋が必須となる工学実験においては,大規模な設備や高価なソフトウェアを用いるため,設備の整った実験室や演習室に学生を集めて行わなければならなかった.最近,このような実機を利用した遠隔実験システムとして,倒立振子などのあらかじめ組み込まれた制御系に対して,ユーザが制御パラメータを送信してその動作をカメラで確認するという方式が提案されているが,ユーザプログラムをサーバ側で解釈して,実験装置を自由に操作するような高度な遠隔実験システムはこれまで提案されていなかった.そこで筆者らは,インターネットを介し,ユーザ独自のプログラムをアップロードすることで,このような高度な実験装置をいつどこからでも操作できる環境を試作した.この試作システムを基にして,学生実験として本格的に運用できる工学教育用移動ロボット車制御遠隔実験システムを構築したので,本論文でこれを報告する.本システムでは,サーバ側で任意のユーザプログラムを実行できるので,自由度の高い実験課題を設定することが可能になる,したがって,移動ロボット車と画像処理システムを組みあわせることにより,視覚による移動ロボット車の位置姿勢推定のような高度な実験課題を遠隔ユーザに提供できる.さらに,本システムの有効性を評価するため,この遠隔学生実験を実際に実施し,その受講者に対してアンケート調査を行ったので,その分析結果についても報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-12-11
著者
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岩月 正見
法政大学大学院システムデザイン研究科
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米川 輝
法政大学情報技術(IT)研究センター
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橋本 政宏
法政大学大学院工学研究科
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吉澤 大輔
法政大学大学院工学研究科
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平野 秀樹
法政大学大学院工学研究科
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吉澤 大輔
東北大学大学院工学研究科
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