DSRC連続ゾーンに適したリアクタンス・ダイバシティ機能を有する移動局アンテナの開発(移動通信ワークショップ)

概要

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ROFにより同期した複数のDSRC送信局を、ひとつの移動局に対し同一周波数で運用し等価的に単一ゾーンと見なすことで、中〜高速で走行する移動局に対しIPプロトコルによる高速通信を提供する、DSRC連続ゾーンが提案されている。本方式ではハンドオーバ処理が不要となるが、同時に干渉性フェージングの発生が不可避となる。この問題を、移動局側アンテナにダイバシティ機能を付加することで解決を図った。ダイバシティ方式として、リアクタンス・ダイバシティ方式を採用したDSRC向け反射板付き3素子エスパアンテナをに新たに設計した。寄生素子に装荷するバラクタダイオードの電圧特性を校正することで測定結果にほぼ等しい計算値を得ることができた。その技術を元に高いダイバシティ受信性能が得られるよう、アンテナの素子間隔を調整した。設計に基づき試作した移動局側アンテナによる走行実験により、DSRC連続ゾーンのオーバーラップエリアにおける干渉性フェージングの発生とそれによる受信電力レベルの低下を大幅に低減できることを確認した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-02-25