光アクセスネットワークにおける異種ドメイン間の選定プロセス最適化技術(<特集>ネットワークオペレーションと資源管理論文)

概要

論文の詳細を見る
光アクセスネットワークにおけるオペレーションサポートシステムとして, 最適心線選定機能の実現を目的とした光媒体運用・管理システムについて検討を進めている.昨今, 一つの光ファイバを複数のユーザによって共有するPDS (Passive Double Star)システムへの需要が増加していることから, 光アクセスネットワークにおいて開通までの選定時間, 及び光ファイバ物品等の設備コストを最小化することが必要である.しかし, 光アクセスネットワークの一部である所内光配線設備におけるPDSシステムの運用は, 1心の光ファイバを分岐する分岐点の設置位置を装置側, ユーザ側に設置するかによってその選定時間と設備コストとはトレードオフの関係となる特性をもつ.特に需要拡大期において, 設備コストを最小化する配線形態を採択した場合, 選定時間を最小化する有効な光ファイバ選定プロセスが存在しない状況にある.そこで本論文では, 設備コスト最小化を意識した配線形態に対して, 選定時間を最小化する選定プロセス最適化技術を説明する.最終的に, 本技術により従来技術と比較して29%の選定時間の削減を実現することを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-07-01