第一原理計算によるSr_2FeMoO_6の電子・磁気構造の解析及びその熱電特性の評価(電子材料)

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概要

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第一原理計算を用いて,ハーフメタルの一種であるSr_2FeMo0_6の電子・磁気構造を調べ,実験面では同物質の無電特性を調べた.計算面では,結晶構造のOの座標を変化させると,磁気構造が大きく変化した.また,実験面ではゼーベック係数が約10〜15μV/K,電気抵抗率が10^<-4>Ω・mオーダを示した.更に磁気的乱れの大きさ等は今後更なる解析・検討が必要であるが,これをうまく実験面で制御できれば,この物質が潜在的に高い無電変換効率をもつ可能性がある.まとめると,応用研究のほとんどされていないダブルペロブスカイト型ハーフメタルにおいて,計算・実験の双方からその可能性について議論できたことは,今後この物質の応用研究を展開していく上で,一つの指針が得られたものといえる.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-05-01

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