1550nm帯における長距離量子鍵配布(レーザ・量子エレクトロニクス)
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概要
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既設光ファイバによる長距離量子暗号通信を実現するためには,光ファイバ中の光損失を抑圧することが重要な鍵となる.そこで,光ファイバ中の光損失が最小となる波長1550nmを採用する.我々は偏波保存ファイバによる偏光分離型プラグ&プレイシステムを用いることにより,受信者側の光損失が約4dBにまで抑えた量子暗号通信系を構築し,既に開発済みの1550nm帯用の高効率かつ低い暗計数確率を有する単一光子検出器を用いることにより,量子鍵配布実験を行った.通信距離10.5kmにおいて,量子誤り率0.64%,鍵配布率15.6bit/sを実現した.更に,550mの既設光ファイバによる鍵配布実験も行ったので併せて報告する.
- 2003-08-01
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